LEVELS OF AUTONOMY
AI活用における、 自動化レベルの考え方。
「AIで自動化しました」という説明だけでは、実際にどこまでを機械が行い、どこからを人が担っているのかを判断することができません。自動車業界には、自動運転の水準をレベル0から5まで定義した国際的な基準があります。当社ではこの考え方を業務に応用し、業務ごとに自動化の水準を定めたうえで、段階的に引き上げています。

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№05
OVERVIEW
三つの観点
- 01
誰が操作を行うか
案の作成までを行うのか、実際の操作までを担うのか。自動運転において操作を担う主体にあたる観点です。
- 02
誰が監視を行うか
常時人が監視するのか、必要に応じて対応するのか。監視の責任範囲にあたる観点です。
- 03
どの範囲で任せるか
どの業務の、どのような条件の範囲内であれば任せられるのか。自動運転における適用範囲にあたる観点です。この範囲を定めずに運用した場合、想定外の状況で問題が生じます。
LEVELS
六つの水準
| 操作の主体 | 監視の責任 | 適用範囲 | |
|---|---|---|---|
| L0 自動化なし | 人 | 人 | — |
| L1 作成の支援 | 人 | 人 | 制限なし |
| L2 実行案の作成 | 人 | 人 | 指定した業務 |
| L3 承認を伴う実行 | AI | 人(都度) | 指定した業務 |
| L4 範囲内での自動実行 | AI | 人(必要時) | 指定した範囲 |
| L5 範囲を限定しない実行 | AI | AI | 限定なし |
HOW WE SCALE
水準の引き上げ方
- 01
低い水準から運用を開始します
同じ企業のなかでも、広告運用と経理業務では任せられる水準が異なります。業務ごとに水準を定め、必ず低い段階から運用を開始します。運用開始後に範囲を狭めるような進め方はいたしません。
- 02
実績を確認したうえで移行します
定めた範囲内で想定どおりに稼働した実績を積み重ねたうえで、次の段階へ移行します。移行後も、範囲を外れた事象については人による確認へ回ります。想定どおりに稼働しない場合は、水準を引き下げて対応いたします。
- 03
範囲の決定は人が担います
水準が上がることは、人の負担が軽くなることを意味するものではありません。人が担う業務が、個別の承認から、範囲と基準を定めることへ移行するということです。

HOW WE DECIDE
引き上げの判断方法
水準を引き上げるかどうかは、印象では判断いたしません。実際の業務を再現したテストケースをご用意し、これに合格することを条件としています。
- 01
実際の業務でテストケースを用意します
広告の月次レポート、取引先の調査、請求業務の準備、手順書の更新、競合広告の確認、仕訳の作成。実際に発生している業務を6件、いつでも実行できる形で用意しています。
- 02
合格しない場合は引き上げません
テストケースに合格していない状態では、水準の引き上げを提案いたしません。あわせて、人による修正を伴わずに承認された実績が継続していることも条件としています。
- 03
引き上げは人、引き下げは自動です
引き上げの提案は人が確認し、設定を変更してはじめて反映されます。一方、失敗が継続した場合の引き下げは安全側の対応にあたるため、自動的に適用しています。
- 04
運用開始後も継続して確認します
引き上げの時点で合格していても、その状態が維持されるとは限りません。書式も手順も、対象となるお客様も変化していきます。テストケースは運用開始後も定期的に実行し、結果が低下していないかを確認しています。用語の定義についても、出典との差異を毎晩検出しています。
現在テストケースで検証しているのは、AIが実施してよい業務と、実施してはならない業務の範囲です。成果物そのものの品質を評価する仕組みについては、現在拡充を進めているところです。
HUMAN JUDGMENT
人が担う業務
水準が上がっても、AIに任せない業務があります。任せることができないのではなく、任せないと判断しているものです。
- 01
何を正しいとするかの決定
「粗利」がどの範囲を指すのか、成果を何で計測するのか。この決定はお客様の業務そのものです。当社は案をご提示し、検証の場をご用意いたしますが、決定は人が担う業務として残ります。
- 02
相手のある交渉と、その場での意思決定
条件の調整、優先順位の決定、責任を伴うお断り。相手の状況が変化する場面では、その場にいる方が判断するほうが確実です。
- 03
定義が定まっていない業務
何を正解とするかが定まっていない業務は、そもそもAIに任せることができません。まず用語の定義を行うところからご一緒いたします。